音楽家/アーティスト
1952年東京生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YELLOW MAGIC ORCHESTRA (YMO)』に参加。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(大島渚監督作品)で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』(ベルナルド・ベルトルッチ監督作品)の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発支持を表明、また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。
2013年 山口情報芸術センター(YCAM)10周年事業のアーティスティック・ディレクター、2014年には「札幌国際芸術祭2014」のゲストディレクターに就任。2017年には8年ぶりとなるソロアルバム『async』を発表し、「設置音楽展」と題して『async』を主題とするインスタレーション作品展を開催。2018年 韓国・ソウルに完成したアートスぺース piknicにおいて複数のインスタレーション作品を展示した「Life, Life」展を開催し、6万人以上を動員した。
2021年3月にはこれまで発表されたインスタレーション作品を集めた大規模展示「Ryuichi Sakamoto: seeing sound, hearing time」を中国・北京の美術館 M WOODS HUTONG(木木美術館)でスタート、同年6月には1999年のオペラ「LIFE」に次ぐ新作舞台作品「TIME」がHolland Festivalで世界初演されるなど、音楽表現に留まることなく、アート界への越境も積極的に行っている。